トップ > 社員ブログ > Amazonで注文できる「お坊さん便」に賛否両論!宗教とビジネスの垣根はどこに?
皆さん、こんにちは、ブログ担当の柴です。
いよいよ、お坊さんもネットで「買える」時代になったようです。
通販大手のAmazonでも取り扱っている「お坊さん便」が話題に。
賛否両論あるようですが、メリット・デメリットについて考えてみたいと思います。
お坊さん便のメリット
お坊さん便のメリットは大きく3つあります。
・明朗会計
・低価格
・簡単注文
では、それぞれに見てみましょう。
明朗会計
葬儀などの仏事において皆さんが一番不安に思う事は「いくら掛かるのか?」ということでしょう。
御布施やお車代、御膳代など金額がハッキリ決められていないものばかり。
いくら「お気持ちで」と言われても、支払う側からしたら困ってしまいます。
お坊さん便では葬儀・法事などで掛かる費用が決まっていて、それが明示されているので安心して申し込みができます。
葬儀などの時は、よく分からないまま葬儀社の方から言われるままにお支払いしてしまいそうですが、お坊さん便なら安心ですね。
低価格
各種サービスに対する価格が安いこともメリットの一つ。
特に戒名については非常にお安い設定ではないでしょうか。
一般的な「信士・信女」で20,000円という設定は助かりますね。
また葬儀での読経料もお安いのではないでしょうか。
私は自分で葬儀を仕切ったことが無いので、正確なところは分かりませんが、通常の葬儀で「通夜~告別式・初七日」さらに戒名(信士・信女)までついて160,000円ならかなり安いと思いますね。
ただ、法事などの読経についてはそれほど安くないというのが正直な感想です。
ホームページではお布施の他にお車代・御膳料・心づけなどで合計50万円程度が相場と書かれていましたが、さすがにそこまで掛かりませんよね。
私は千葉県のお寺の檀家ですが、毎年お盆には家まで読経に来てもらいますが、お布施とお車代で4万~5万程度です。
また、お寺での回忌法要でも3万円程度しか支払っていませんから。
ですから法事・法要については一般的な金額といえます。
簡単注文
お申込み方法が電話だけでなく、インターネットから申し込めるのが便利です。
必要事項を記入してメールするだけで、お坊さん便の方から電話で確認してくれるので簡単に進めることができます。
また、あくまでもお坊さん便に依頼するので、お坊さんとの直接的なお付き合いもしなくていいです。
その場限りのご依頼が可能なのは助かります。
葬儀社の紹介の場合、どうしても四十九日や一周忌、三回忌なども同じ住職にお願いするようになり、結果として檀家のようなお付き合いになってしまいます。
ただ、お墓が霊園にあるような場合には、葬儀後は霊園に住職の手配をお願いするようにすれば良いでしょう。
霊園手配の場合も、金額は決まっていますし、1回限りのお願いが可能です。
お坊さん便のデメリット
続いてデメリットについて考えてみます。
・・・
思い付きませんね。
ただ、仏教界からは批判的な意見が続出しているようで「宗教=ビジネス」となってしまうという危険性を指摘しているようです。
確かイオンが葬儀を始めた際に費用を公開した時にも、同じような批判的意見が出されていたと記憶しています。
この辺は意見が分かれるところでしょうか。
しかし、このようなサービスが生まれてきた原因を考えると、当然のことのように思えます。
葬儀会場に高級外車でやってくる住職。
檀家を離れると相談したら高額な離檀料を請求する住職。
このようなことがまかり通っていたのですから当然といえば当然のこと。
個人的には「お坊さん便」は非常に良いサービスだと思います。
お坊さん便まとめ
お坊さん便は決して「宗教=ビジネス」ではありません。
人が求める新しい価値の提供を行っているだけです。
逆に今の仏教界は何を価値として提供しているのか、また提供したいのか。
それが全く見えないのが残念なところですね。
お坊さん便は目に見える形で価値を提供してるので、分かりやすのが最大のポイント。
お坊さん便の今後に注目です!
ご質問・ご相談はコチラまで!→shiba@akirunofuji.logoz.org