トップ > 社員ブログ > 都立霊園神話崩壊!西多摩霊園と比べる都立霊園使用料の激しすぎる高騰
皆さん、こんにちは。
ブログ担当の柴です。
今回は少し激しいタイトルになってしまいましたが、昨今の都立霊園が実は非常に高額な墓地であるという数字をご紹介します。
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都立霊園の最大のメリット
都立霊園について皆さんのイメージをお聞きすると「使用料が安い」「管理費が安い」「墓石が安い」など。
とにかく「安い」という言葉が多くを占めます。
もちろん「家から近い」「運営が都だから安心」などの声もありますが、圧倒的に「安い」という事が皆さんのイメージにあるようです。
しかし、本当にそうでしょうか?
抽選に当たったはいいが、「高くて買えなかった」という声も聞こえてきます。
「使用料」「管理費」「墓石費用」それぞれに考えてみたいと思います。
墓所使用料
確かに10年ほど前は、使用料が安かったことは事実です。
平成17年度における墓所使用料は
・多磨霊園 1.0㎡あたり¥417,000-
・小平霊園 1.0㎡あたり¥358,000-
それに比べて当時の西多摩霊園は、1.0㎡あたり¥600,000でした。
これでは都立霊園が「安い」と思われるのも無理はありませんね。
では、10年が経過した平成27年度の使用料はどのように変化したのか。
・多磨霊園 1.0㎡あたり¥879,000-
・小平霊園 1.0㎡あたり¥806,000-
いかがでしょう。
現在の西多摩霊園新区画における1.0㎡の使用料は¥600,000で昔と変わっていないので、都立霊園の使用料が高くなったことが分かります。
1.0㎡というサイズは都立霊園には無いので、2.0㎡という面積で比較してみましょう。
・多磨霊園 2.0㎡あたり¥1,758,000-
・小平霊園 2.0㎡あたり¥1,612,000-
・西多摩霊園 2.0㎡あたり¥840,000-(キャンペーン価格)
その差は歴然ですね。
小平霊園とくらべても¥772,000もの開きがあります。
多磨霊園とくらべたら¥918,000も差があります。
これで、都立霊園の「安さ」の一角であった墓所使用料が陥落しました。
年間管理費
都立霊園の年間の管理費は610円。
さすがに西多摩霊園も太刀打ちできません。
西多摩霊園の年間管理費は7,200円(2.0㎡/消費税別)ですから、その差は6,590円です。
毎年、6,590円も違えば都立霊園の選択も考えなければならない。
そうでしょうか?
墓所使用料を思い出してみてください。
小平霊園との比較で、¥772,000-の差がありました。
これを管理費の差で割ってみると772,000÷6,590=117.1
何と、約117年分の年間管理費分になります。
どういう事かというと、年間管理費の安さで都立霊園が優位に立つためには117年経たなければならないのです。
ちょっと、そこまでの年月は考えられませんよね。
これで都立霊園の管理費が「安い」というメリットも無くなりました。
逆に、管理費が安い、いや「安過ぎる」というデメリットの方が問題です。
最近は多少、改善されているようですが、敷地が広すぎる事なども影響して目が届かない場所もあり、ゴミの不法投棄なども問題視されてます。
都の管理は顧客サービスとしての管理ではないので、お彼岸やお盆時期などはゴミが散乱してしまったりすることも。
そのような面も考慮すると、「安ければ良い」という事ではないと思いませんか?
墓石費用
都立霊園、最後の砦「墓石費用」です。
実は都立霊園の工事が特別に安いわけではありません。
使用する墓石材、基礎工事、据付工事は一般の霊園と変わりません。
実際の都立霊園での工事代は、「多少は安いですが皆さんが考えているほど安くはない」というのが実情でしょう。
墓石ブローカーのような石材店、特にお店を構えずインターネットで墓石を販売するような石材店の場合には、かなり安く販売しているケースもあります。
墓石材に使われる御影石には、墓石材に適した品質の石が使われていますが、中には品質の悪い石材を安く売りつける業者もいるのです。
ですから「安い」ことだけに飛び付いた結果、後々後悔することも。
結果として、「高い」買い物になってしまうこともあるのです。
逆に適正な価格で販売している門前の石材店などは、将来の安心も一緒に販売しているのです。
ここは微妙な判定ですが、都立霊園に軍配を上げておきましょう。
都立霊園まとめ
都立霊園でお墓を買うメリットは、ほとんど無いといえます。
抽選に当選しても、空いている場所を選べるわけではなく、「あなたの場所はここです」と決められてしまいます。
選択権はないんですね。
場合によっては日の当たらない場所かもしれません。
また、小さい区画(1.0㎡とか1.5㎡など)もないため、決して安いお墓にはなりません。
確かに、多くの有名人が眠っている霊園ですから、そういう意味では「ブランド」があるのでしょう。
しかし一番大切なのは、そこでお眠りになる方が安らかに過ごせる場所であるということ。
それを忘れずに、お墓選びをしてください。
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