トップ > 社員ブログ > もうすぐ秋のお彼岸ですね! おはぎを食べながらお墓参りに行きましょう
みなさん、こんにちは。
ブログ担当の柴です。
石材店で仕事をしていると、お彼岸やお盆といった行事がすごく身近な存在になります。
子供のころはお彼岸やお盆などは知らず、ただ親に連れられて「お墓参りに行く」感じでしょうか。
社会人になっても、なかなかお彼岸との接点がないことの方が多く、どちらかと言えば「お盆休み」があるため、お盆の方が身近な存在かもしれません。
今日はそんなお彼岸に関する豆知識をご紹介します。
牡丹餅と御萩の違いについて
みなさん、牡丹餅と御萩の違いについて、どのように理解していますか?
これは諸説あって、どれも決め手に欠ける感じでなんとも言えません。
例えば、
・お彼岸時期の花、春は牡丹、秋は萩に見立てているため
・使用する餡がつぶ餡か、こし餡かで違う
・餡子を使っているか、きなこを使っているか
・もち米を使っているか、うるち米を使っているか
・大きさによって使い分ける
など。
お彼岸の際に、牡丹餅・御萩をお供えしたりすることを考えると、牡丹や萩の花に見立てた説が、個人的には納得なんですが、皆さんはどうでしょう?
ちなみに、秋の花である萩ですが、この辺だと大悲願寺が有名です。
大悲願寺はあきる野市の名刹で、戦国武将の独眼竜正宗ゆかりの地でもあります。
お彼岸は日本独自の仏教行事
仏教はインドから中国などを経由して日本へ伝わってきましたが、お彼岸という行事は日本だけにしかありません。
日本古来の先祖供養という考え方と、仏教の西方浄土という考え方が一つになったと考えられます。
お彼岸は春分・秋分の日が中日になり、その日は太陽が真西に沈みます。
その真西の方角に極楽浄土がある、すなわち亡くなったご先祖様が真西の方角にいらっしゃるということ。
沈みゆく太陽に向かって手を合わせ、想いを寄せることでご先祖様と通じることが出来る。
そう考えたのかもしれません。
彼岸花‐曼珠沙華‐
秋のお彼岸時期に咲く花として、彼岸花「曼珠沙華」があります。
この曼珠沙華ですが、葉っぱがないんです。
正確には葉っぱはるのですが、あの赤い花が咲いている時期は葉がなく、花が落ちたあとに葉が出てくるのですね。
秋に花が咲き、冬に葉が出て、春に葉が枯れ、夏は何もない。
そしてお彼岸が近付くと、また赤い花を咲かす。
ちょっと風変わりなお花です。
この辺だと、巾着田の曼珠沙華が有名でしょうか。
お彼岸の中日:春分の日・秋分の日について
皆さんは国民休日それぞれに意味があるのをご存じでしょうか。
例えば1月1日元旦は「年のはじめを祝う」ですし、最近できた8月11日山の日は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」です。
それぞれにその趣旨が定められていて、お彼岸である春分・秋分の日にも趣旨が定められています。
春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ
秋分の日:先祖をうやまい、なくなった人々をしのぶ
国で定められた趣旨から考えると、秋分の日の方がお彼岸らしい感じがしてしまいます。
農耕民族であることからも、秋に無事収穫ができたことを先祖に感謝する、そんな感情と仏教的要素が重なってお彼岸ができた。
そう考えることも出来るのではないでしょうか。
今月は、そんな秋のお彼岸月です。
上でご紹介した大悲願寺や巾着田など行楽ついででも構いませんので、お墓参りに行かれてはいかがですか?