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2015年11月30日 富士石材お墓セミナー第三回:実は変わらないお墓・供養に対する意識

 

皆さん、こんにちは。

ブログ担当の柴です。

ここまで第一回、第二回と続いてきましたお墓セミナーシリーズ。

今回はお墓に対する意識調査から見えてくる、現代に生きる我々の心情を考えてみたいと思います。

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変わっていく家庭環境

第一回でも書きましたが、集団から個人へと変化してきた事は、その家庭環境をみても明らかです。

昔は祖父母と同居する家庭も多く、三世代同居が存在していました。

当然、仏間・仏壇があったのではないでしょうか。

仏間の長押(なげし)の上にはご先祖様の写真が飾ってあったり。

祖父母が仏壇に向かい手を合わせる。

そんな姿を見て育った方も多いのではありませんか?

しかし、現在は核家族化が進み、家庭に仏壇があるケースは非常に少ないでしょう。

もちろん仏間なんてありませんから、先祖の写真だって飾ってないでしょうね。

そうなると、先祖に手を合わせる習慣も無くなり、先祖に対する気持ちを育むことも出来ません。

これから先の日本人は、先祖に対する感謝の気持ちや、大切に想う気持ちが無くなってしまうのでしょうか。
 

変わらない意識

以前、「尾木ママ×日本香堂共同検証~子ども達の「供養経験」と「やさしさ」の関係性調査を読んで」という記事を書きました。

→ 尾木ママ×日本香堂共同検証~子ども達の「供養経験」と「やさしさ」の関係性調査を読んで

この記事の中で、最近の中高生において年1回以上のお墓参りに行く割合が60%以上であることが分かります。

そして、そのような子ども達は自他への思いやりの意識も高い事が分かっています。

また、35歳以上の世代においては70%以上の割合でお墓参りに出掛けています。

仏壇・神棚などの保有率が激減している中で、この数字はほとんど減少していない事が分かっています。

これは日本人にとってお墓参りが国民的行事として、今なお定着しているという事です。

面白い事に、この50年間「特定の宗教や宗派を信じていない」と答える人の割合は70%程度あり、この数字もほとんど変化していません。

しかし、宗教や宗派を信じていなくても8割近くの人が「先祖が見守ってくれている気がする」と答えています。

日本人の根底には先祖を供養し、大切に想う気持ちが、大昔から連綿と引き継がれている証ではないでしょうか。
 

変わっていく意識

そんな日本人ですが、変わってきた意識もあります。

先祖は誰か?という問いに対し、「昔からの祖先」という割合よりも、「親・祖父母」と答える人の割合の方が多くなっています。

これは、より現在の繋がり、絆を大切に思う傾向に変わってきているという事です。

誰もが家族を大切に思い、親・祖父母に対し感謝・供養の気持ちを持っている。

そう考えた時に、私たちがするべき事は何なのか。

真剣に考える時が来ているのではないでしょうか。
 

第三回まとめ

私たち日本人の中にある、先祖供養に対する変わらない気持ち。

この気持ちを絶やしては、日本人としての存在意義が無くなってしまいます。

そうならないためにも、先祖を供養することが出来る環境、すなわちお墓参りが出来る環境を残していくことが重要なのだと思います。

様々な葬送方法があるなかで、お墓を建て埋葬する。

この行為は日本人が持つ本来の姿なのかもしれません。


「お墓セミナー第四回:お墓の問題は将来の問題ではなく「今」考える時」は平成27年12月1日配信予定です。

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