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21世紀の日本では、伝統的なお墓以外にも、埋葬方法の選択肢がたくさんあります。
一定のルールを守れば、海に散骨しても構いませんし、木を墓標とする樹木葬も人気です。
そんな中で、費用と労力とかけ、お墓を建て、守っていく意味は何でしょうか?
墓石は、ふつう花崗岩や安山岩、閃緑岩といった硬く丈夫な石材でつくられます。
中でも人気は花崗岩で、「御影石」はその総称です(神戸市御影の一帯が産地だったのでそう呼ばれるようになりました)。
御影石のお墓は、きわめて風化に強く、一度建てれば何百年でも受け継ぐことができます。
時が流れ、故人を直接知る世代がいなくなっても、子孫が手を合わせてくれます。
ご家族にとって、とても心やすらぐことではないでしょうか。
また、お墓参りする場所、手を合わせる対象は、生きている私たちにとって大変重要な存在です。
仕事や人生に行き詰まっているとき、故人と語らいながらお墓を掃除するだけで、心が落ち着くものです。
御先祖様を思うことで、自分が何者なのかを思い、家族や親族とのつながりを見つめ直すことができます。
気持ちが整理されると、明日を前向きに生きる活力が湧いてきます。
お墓参りは、眠っている方のためだけでなく、私たちが自分自身と向き合える時間でもあるのです。
ご自身はもちろん、子や孫、さらに続く世代に、そんな場所と時間を用意してあげることが
お墓を建てる大きな意味ではないでしょうか。
特に決まっているわけではありませんが、年忌法要にあわせて建てることが多いようです。
仏様がいらっしゃる場合には、一周忌までに建てるのが一般的です。
生前にお墓を用意する方もいらっしゃいます。
墓石工事にあたっては石材の加工から基礎工事、据付けまで2カ月以上かかることがあります。
法事の予定などをご考慮の上、余裕をもったご準備をおすすめします。
生前にお墓を建てることを寿陵(じゅりょう)といいます。
古来より長寿を授かる縁起の良い行いとされ、秦の始皇帝をはじめ、
中国の歴代の皇帝や聖徳太子も生前にお墓を建てていた記録があります。
近年では、
「家族にお墓のことで経済的な負担をかけたくない」
「元気なうちに満足できるお墓を建てたい」
などの理由から、生前にお墓を建てられる方が増えています。
お墓は相続税や固定資産税の課税対象から外れるので、寿陵は節税にもなります。
自分の入るお墓が気になっている方は、ぜひ一度ご検討ください。