皆さん、こんにちは。
雨続きの毎日ですが、西多摩霊園では園内の紫陽花が元気に花を咲かせています。
さて、時間が過ぎるのは早いもので、今年も半年が過ぎ、7月に入りました。
7月、8月、9月の3ヶ月間は仏教的な行事も多く、お墓参りに行ってご先祖様と向き合える時期でもありますね。
今日はそんな行事の一つ、「お盆」について考えてみたいと思います。
お盆になりますと、家族でお墓参りに出かけます。
子供の頃はお墓参りの時期など考えた事もありませんでしたが、もしかしたらお盆の時期に行っていたのかもしれませんね。
「お盆」と聞いて思い浮かべるのは、キュウリやナスで作った馬、牛とかがあります。
「盆提灯」なんて言葉を聞いたこともあります。
では、「お盆」って何でしょうか。
お盆の由来としては目蓮尊者のお話が有名です。
神通力を持つ目蓮尊者が、亡き母の姿を見ると、餓鬼道へ落ち苦しんでいるのが見えたそうです。
そこで、お釈迦様に相談したところ
「7月15日に多くの僧侶を集め、供物をお供えして供養すれば救われるだろう」と教えて頂いたそうです。
目蓮尊者が言われた通りに供養を行うと、その功徳により餓鬼道の母が救われたといいます。
このような話から7月15日は先祖の霊に感謝し、供養する大切な日になったそうです。
お盆は一般的に8月13日から16日ですが、旧暦にすると7月15日頃ということになります。
関東地方では7月13日から16日に行う事が多いようですね。
では、お盆には何をするのでしょう。
お盆はそれぞれの地域の風習によって違いがあります。
ですので、大まかな流れについてご説明しますと以下の通りです。
・13日には迎え火を焚いて、ご先祖様の霊をお迎えします。
昔は門口で火を焚きますが、都心ではマンションなどもありますし、仏壇の横とかに盆提灯を用意するだけの場合も多
いのではないでしょうか。
・家にはお盆棚、精霊棚といったご先祖様を迎える場所をご用意します。
ご先祖様用のお膳を用意しますが、色々な決まり事もあるようです。しかし、ご先祖様を敬う気持ちが大切ですので、
形に拘らず自分たちと同じお食事をご用意すればよいのではないでしょうか。
・16日には送り火を焚いて、ご先祖様をお見送りします。
ちなみにキュウリで作った馬は、ご先祖様が早く家に帰ってこれるように。
また、ナスの牛はご先祖様がゆっくりとお帰りになるために。
そのような意味が込められていると言われています。
いよいよ来週はお盆を迎えます。
皆様、事故のないようにお気を付けてお墓参りに行ってくださいね。